61歳フリーランスが語る【不安との向き合い方】収入ゼロ・病・毒親を乗り越えた理由

はじめに ~61歳、独身女性の等身大の想い~

こんにちは。現在61歳、独身でフリーランスのインフラエンジニア・PMとして働いているあおです 。

もしかしたら、この記事を読んでくださっているあなたも、今の働き方に何かしらのモヤモヤを抱えているのかもしれませんね 。

年齢のこと、お金のこと、将来のこと…そんな不安を抱えながら、でも「自分らしく生きたい」という想いを心のどこかで感じているのではないでしょうか 。

「自分らしい働き方」を見つけるためには、まず「不安」とどう向き合うかが鍵となります。私自身、決して順風満帆な人生を歩んできたわけではありません 。

毒親育ちで正社員になることができず、収入ゼロを経験し、大病を患って1年以上仕事に就けなかった時期もありました 。

それでも今、こうして自分らしい働き方を見つけることができています 。この連載では、そんな私の経験を通して、あなたが「自分らしい働き方」を見つけるヒントをお伝えしていきたいと思います 。

【私の「ゼロ」からの出発ストーリー】収入ゼロ、病気、毒親…不安を乗り越えた道のり

派遣社員時代 ~転身を決意したきっかけ〜

今から振り返ると、派遣社員として働いていた頃の私は、常に不安定な状況に置かれていました 。契約更新のたびにドキドキし、「この先どうなるのだろう」という漠然とした不安を抱えて過ごしていたのです 。

特に印象に残っているのは、ある派遣先で「もう更新はないから」と突然告げられた時のことです 。

その瞬間、頭の中が真っ白になり、「また仕事を探さなければならない」「今度はいつまで続くのだろう」という思いが渦巻きました 。

でも、その時にふと思ったのです。「このまま誰かに雇ってもらうことばかり考えていても、根本的な不安は解消されないのではないか」と 。

そこから、少しずつ業務委託という働き方に興味を持ち始め、最終的にはフリーランスという道を選ぶことになりました 。

決して楽な道のりではありませんでしたが、この決断が今の私を作っていると感じています 。

収入ゼロの現実と向き合った日々

フリーランスになったものの、最初はもちろん仕事がありませんでした 。

収入ゼロの状態が数ヶ月続き、貯金を切り崩しながらの生活でした 。
朝起きても特にやることがない 。求人サイトを眺めても、なかなか自分に合った案件が見つからない 。

そんな日々が続くと、「本当にこの道を選んで良かったのだろうか」「やっぱり派遣社員に戻った方がいいのではないか」という迷いが生まれました 。

特に辛かったのは、同世代の友人たちが安定した正社員として働いている姿を見た時でした 。

「みんなは順調に歩んでいるのに、なぜ私だけがこんなに遠回りをしているのだろう」そんな風に自分を責める気持ちになることもありました 。

でも、今思えば、この収入ゼロの期間があったからこそ、「本当に自分がやりたいことは何なのか」「どういう働き方が自分に合っているのか」をじっくりと考える時間を得ることができたのです 。

この期間は、自己肯定感を高め、将来のキャリアパスを明確にするための重要なステップでした。

大病との遭遇 ~1年以上の空白期間と健康不安の克服~

そんな中、私に予期せぬ試練が訪れました 。大病を患い、治療に専念しなければならなくなったのです 。1年以上にわたって仕事に就くことができない状態になりました 。

病気になった時、最初に頭に浮かんだのは「収入がなくなる」という現実的な不安でした 。

フリーランスには有給休暇もなければ、病気休暇もありません 。働けなければ、即座に収入はゼロになります 。

体調が思うようにならない中で、「このまま回復しなかったらどうしよう」「年齢的にも、もう復帰は難しいかもしれない」という不安が常に心を支配していました 。

しかし、この期間があったからこそ、改めて「健康であることの有り難さ」「自分の体と心を大切にすることの重要性」を深く理解できたのです 。そして、復帰した時には、以前よりも地に足の着いた働き方ができるようになっていました 。

毒親育ちという背景が与えた影響 ~自己肯定感の低さからの解放~

実は、私が正社員になれなかった背景には、毒親育ちという事情がありました 。

幼い頃から「あなたはダメな子」「普通の人のようにはできない」というメッセージを受け続けて育ったため、自己肯定感が極めて低く、「正社員として働く自分」をイメージすることができませんでした 。

面接でも「どうせ自分なんて」という気持ちが先行してしまい、本来の力を発揮できずにいました 。

また、「長期間同じ職場にいることへの恐怖」もありました 。人間関係で問題が起きた時に、適切に対処する自信がなかったのです 。

この背景があったからこそ、私にとってフリーランスという働き方は、実は「逃げ道」でもありました 。嫌になったらいつでも契約を終了できる、人間関係も一定期間で区切りがある、そんな安心感がありました 。

でも、年齢を重ねるにつれて、「これは逃げ道ではなく、私にとって最適な働き方なのかもしれない」と思えるようになりました 。

自分のペースで仕事ができ、多様なプロジェクトに関わることで視野も広がり、何よりも「自分で選択している」という実感があります 。

この経験を通して、心理的ブロックを乗り越え、自分らしいキャリアを築くことができました。

【実践ワーク】漠然とした「不安」を解消!具体的な向き合い方

さて、ここまで私の経験をお話ししてきましたが、おそらく読んでくださっているあなたも、何らかの不安を抱えていらっしゃることと思います 。

不安というのは、漠然としている時が一番辛いものです 。正体がわからないからこそ、どう対処したらいいのかもわからず、ただひたすら心が重くなってしまうのです 。

不安なままあれこれと原因を追求しても、無駄に知識だけが溜まっていきます。ところが正体がわかってしまうと一気に道が開けます。

正しい対処方法、アプローチの仕方がわかっていれば精神的にもモチベーションが上がります。

そこで、私が実際に行っていた「不安の具体化ワーク」をご紹介します 。

📝ステップ1: 不安を書き出してみる

まず、紙とペンを用意してください(スマホのメモ機能でも構いません)

そして、今あなたが感じている不安を、思いつく限りすべて書き出してみてください 。

例えば:

  • お金の不安(生活費、将来の備え、病気や介護の費用など)

  • スキルの不安(今のスキルで通用するのか、新しい技術についていけるのかなど)

  • 年齢の不安(転職できるのか、体力は大丈夫かなど)

  • 人間関係の不安(職場での関係、孤独感など)

  • 健康の不安(体調不良、メンタルヘルスなど)

どんな小さなことでも構いません 。「こんなこと書くのは恥ずかしい」と思わずに、素直に書き出してみてください 。

ステップ2: 不安を分類してみる

書き出した不安を、次の3つに分類してみましょう 。

  • A. 今すぐ行動できること

    • 例: スキルアップのための勉強、転職サイトへの登録、貯金の見直しなど

  • B. 時間をかけて準備すること

    • 例: 資格取得、人脈作り、副業の検討など

  • C. 自分ではコントロールできないこと

    • 例: 経済情勢、会社の方針、病気や事故など

ステップ3: Aから具体的な行動を決める

「今すぐ行動できること」の中から、最も小さくて簡単なことを1つ選んで、今日中にやってみましょう 。

例えば、「スキルアップが不安」なら、「今日、関連する記事を1つ読む」「無料のオンライン講座を1つ見つける」といった具合に、本当に小さな一歩から始めるのです 。

【フリーランス61歳が語る】不安を力に変える3つのマインドセットと具体的な行動

これまでの経験を通じて、私が身につけた不安との向き合い方をご紹介します 。

1. 情報収集をする

不安の多くは**「知らないこと」**から生まれます 。

例えば、フリーランスという働き方に不安を感じていた時、私はフリーランスとして働いている人のブログを読み漁り、実際に話を聞く機会を作りました 。

「どのくらい稼げるのか」「どうやって仕事を見つけるのか」「税金の処理はどうするのか」など、具体的な情報を集めることで、漠然とした不安が具体的な課題に変わり、対処方法も見えてきました 。

2. 小さな行動を重ねる

大きな変化を一度に起こそうとすると、失敗した時のダメージが大きく、また始める前から諦めてしまいがちです 。

私は「今日できる一番小さなこと」を積み重ねることを心がけています 。

フリーランスになる前も、いきなり会社を辞めるのではなく、まずは副業として小さな案件を受けてみる、業務委託の契約を1つ結んでみるといった具合に、段階を踏んで進みました 。

3. マインドセットを変える

これは一番難しいことかもしれませんが、「不安は敵ではない」と考えるようになりました 。

不安は、私たちが大切にしたいものがあるから生まれる感情です 。お金の不安があるのは、安定した生活を望んでいるから 。スキルの不安があるのは、成長したいと思っているからです 。

不安を「自分からのメッセージ」として受け取り、「何を教えてくれているのかな?」と問いかけるようにしています 。

これは、心理学でいう「リフレーミング」にも通じる考え方で、物事の捉え方を変えることで、感情や行動に変化をもたらすことができます。

読者の皆さんへのメッセージ

最後に、この記事を読んでくださったあなたへのメッセージです 。

今、あなたがどんな不安を抱えていたとしても、それは決して恥ずかしいことではありません 。不安を感じるということは、あなたが現状に満足せず、より良い未来を求めている証拠だからです 。

私も61歳になった今でも、時々不安を感じることがあります 。

「この先、体力は持つだろうか」「技術の進歩についていけるだろうか」といった具合に 。でも、その不安があるからこそ、今日も新しいことを学び、明日への準備をしています 。

不安は、私たちを成長させてくれる大切な感情です 。避けるのではなく、向き合い、そして行動に変えていく 。そのプロセスこそが、「自分らしい生き方」への第一歩なのだと思います 。

あなたも、今日から小さな一歩を踏み出してみませんか ?きっと、その一歩が明日のあなたを少し変えてくれるはずです 。

【連載 第2回のお知らせ】 

次回は「スキルと経験の棚卸し」について、私の具体的な方法をお伝えします 。今後のキャリアを考える上で非常に重要なテーマですので、ぜひお楽しみに!

【執筆者プロフィール】

[あお] 61歳のフリーランスインフラエンジニア・PM。長年の派遣社員経験を経て、収入ゼロ、大病、毒親育ちといった困難を乗り越え、現在は自分らしい働き方を実践中。主にITインフラの設計・構築・運用、プロジェクトマネジメントを手掛ける。シニア世代のキャリアチェンジや自分らしい生き方を模索する方々に向けて、自身の経験とノウハウを発信している。 [Xやってます。]

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